ピルはコンドームより効果的な避妊法

ピルを飲んでいれば、排卵が起きませんから、 ピルを正しく服用(飲み忘れなし)した場合の避妊率は99.8%です。1年間、避妊ピルを服用した人で、飲み忘れを含んで避妊に失敗する人が2~5%。コンドームの場合、14%もある事を考えれば、大変効果的な避妊法であると言えます。

避妊ピルを飲み忘れや嘔吐.下痢などがなかったとして、ピルによる避妊効果が得られているケースについて以下にまとめました。

.避妊ピルを始めてのむ際の飲み始めの日が生理1日目であれば、その日から避妊効果が得られます。 生理1日目というのは、24時間以内とお考え下さい。たとえば、夕方に生理が始まり次の日の朝から服用を始めた場合、日付は変わっていますが生理初日と考えてかまいません。

.服用時間は一定であることが望ましいことは、いうまでもありません。しかし、多少のズレがあっても避妊効果に影響はありません。許容されるズレの範囲は12時間までと考えて下さい。12時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、避妊効果に影響はありません。

.7日間の休薬期間中(偽薬服用中)も避妊効果は持続します。 ただし、これはピル服用中止後7日間避妊効果が持続するということではありません。 休薬期間が終わって次のシートを飲み始める場合には、休薬期間中(偽薬服用中)も避妊効果は持続しているということです。

.中用量ピルについては、避妊効果の十分な臨床試験が行われているわけではありません。中用量ピルの強い避妊効果を過信する考えもあるようですが、慎重に対処するようにしましょう。具体的にいうとこのページで2週間とあるところを1週間と読み替えるようにして下さい。

.サンデーピルなどの場合、たまたま生理が日曜日に始まらない限り服用開始は生理第1日になりません。服用開始が生理第1日でなかった場合でも、2週間経てば避妊効果が得られています。

なお、服用開始1シート目の避妊効果開始時期については、1週間後とする考えがあり、日本の説明書では7日間経過すれば避妊効果が得られるとしています。一方、服用第1周期については避妊効果が安定しないとする考えもあります。このような考えから、1シート目を飲み終わるまで他の避妊法を併用するように書いた物もあります。確かに、ピル服用中の避妊失敗は第1シート服用中に多くなっています。避妊効果が現れる時期について、1週間から1ヶ月まで幅があるわけですが、2週間経てば大丈夫と考えています。

.自然流産あるいは人工流産の場合、その日を生理1日目と数えます。したがって、自然流産あるいは人工流産のあったその日からピルの服用を開始した場合には、その日から避妊効果が得られます。

 
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